〜前回までのあらすじ〜
春先には外でピヨピヨ。そして夏は網戸による安全地帯の中で、古代マヤ文明の生んだ奇跡の寝具、ハンモック暮らしを満喫するライル一行。
「もはや、一年の大半はベッドではなく、ハンモックで寝てて、身体がハンモックに完全順応してしまった気がする。」
だがそんな愛用のハンモックが、邪悪な呪いにより、また一つ失われようとしていた。
「ハンモックぅぅぅ。ひどい、なぜここに謎の大穴アビスがっ!おのれっ!帝国組の破壊工作かっ!」
編み物マスターLv2への道
ライルランド科学アカデミーの調査により、恐るべきハンモックのDNA構造が解明された。
「なにっ!4本を跨いで螺旋状に上上下下と規則正しく並んでいるだとっ!」
「はい。その特殊な分子構造により、このふわふわボヨンボヨンの天国のようなクッション性が保たれているものと。」
「なるほど!では、切れた糸を繋ぎ直して、その分子構造を正確にトレースすれば、そのふわふわボヨンボヨンが完全に直るじゃないかっ!」(`・ω・´) シャキーン
>ふわふわボヨンボヨン!<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
そしてバザールに繰り出して、激安ワンロール59ゴールドのマヤ文明御用達の特殊綿糸を召喚した。
「なんで安さだっ!」
「いける!いけるぞっ!」
「というかね、かつてないほど凄く集中力を問われてる…」(´・ω・`)ショボーン
「母さんが夜鍋をして、なんとか編みきったよ!」(`・ω・´) シャキーン
脱腸麻紐の危機再び
そして、二号機の修理を終えた我々は、さらに大破したメキシカンハンモック初号機にとりかかる事にした。
「こちらはさらに大穴が開いていて、もはやうまく乗らないと腰を踏み外すレベル…」
>腰を踏み外す?<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
「うーむ。隣の糸までなくなってるから、復元がパズルだな…」
「しまったぁぁぁ!綿糸ロールの端が分からなくなってしまったぁぁぁ!これでは脱退麻紐の二の舞にっ!」(´・ω・`)ショボーン
「ふー、危ないところだったぜ。」
その悲劇の脱腸麻紐は、今もこうしてバラバラに絡まり、麻紐ロールの形を保てない恐ろしい呪いがかけられたままなのだっ!
脱腸麻紐の間一髪のところで、なんとか糸端を見つけ出したところで
「はっ!ライル閃きましたっ!このマジックの軸を編み棒として使えばっ!」
ライルは新たなる暗具『編み棒』をマスターした!
でも凄く先が長いんですけど!