前回までのあらすじ
石窯の草屋根、そしてそこに連なる通称「山賊の野営地」の焚き火場屋根で空からの攻撃に対して鉄壁の防御を誇っていたライルランド。
だが月日は流れ、その僅かな隙間から酸性雨が降り注ぎ、致命的なほころびが防空バリアの土台を蝕みつつあった。
「このままでは山賊の野営地が崩壊してしまうっ!世界の崩壊を止める方法は無いのか…」
丸太の皮むき
ともかくなにかしようと思うと、その材料が必要なわけですよ。
でこの先日薪用に貰った間伐材のついでに貰ったスギ系の間伐材を引っ張り出してきました。
「これツリーハウスに使おうと思ってたんですよね。貰っておいてよかったですっ」
これの皮を剥ぐ。
ううむ、研がないとダメだなぁ。
ライルランド宮殿はマシンカットのログハウスなんだけど、この皮むき一度やってみたかったんですよね。
地脈異常と世界崩壊
在りし日の煙突群。
先日作った風除けシステムを解体してと。
問題はここ。
「屋根を支える垂木なのか軒桁なのか謎構造なのでわからないけど、その木材が繋がって無いっ!おのれぇぇ、魔王軍の工作員の仕業かっ!」
最初に石窯の草屋根作った時は、両側に落とすつもりで曲がり木で屋根勾配取ったんだけど、その後作った焚き火場の屋根もここに勾配取ったので、雨が集中して木を腐らせちゃってる始末。
別の柱持ってきてジャッキアップしながら、ちょっと怖いけど下の柱を外してく。
腐ってボロボロやん。
外れたっ。
ここは何一つ効いてない宙ぶらりん状態。
これをさらにジャッキアップするとギシギシして怖いよぅ。
「これで水勾配が取れるはずっ」
この柱を受けてたウッドデッキにも、雨が流れてくるわけで基礎が全く意味を成してない...
※ヤバすぎますね...
ミニチェーンソーで腐りを取り除いてと。これは虫歯治療の歯医者さん気分ですね。
腐ってるウッドデッキも一部バラして、追加の束石で支えました。
「石窯の火の番するときにもう少しスペースほしかったんで、切り欠いちゃいました。」
そして皮剥き作業本格再開。
刃付けの甘い安物の皮剥きナイフや手斧より、日本製の手打ちナタのがよほど剥きやすいことが判明したのだっ!
名刀「農園セット」
基礎のところはボルト通すから欠き込み入れてと。
「ここで活躍するのが『農園セット』の電動ミニチェーンソーなんですねっ」
> 農園セット!<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
商品名だってださっ!って思ってたんだけど、これいま一番重宝してる今年イチオシの優秀ツールな気がする。
丸太相手は丸鋸よりミニチェーンソーのがむしろ使いやすいです。丸鋸のがキックバックするし歯の深さが足りないし。
ジャストサイズに合わせたよ。
そしてそーっとジャッキを降ろして、独り立ちさせる。
サクッとドリルで穴あけで、全部ボルト止めしましたっ。これで崩壊の危機は乗り越えて一安心。
さて、これを始めたからには、ウッドデッキもいい加減直さないといけないな。
ビス打ったところから雨が入って腐らせちゃうんですよね。
「ここの木材はウェスタンレッドシダーなんだけど、まあ雨に対する耐性は防腐注入材と差して変わらないかもしれない。SPFの注入材より値段がちょっとお高いのに...(´・ω・`)ショボーン」
腐ったところを落としつつ、一部は防腐注入材で張り替えた。
「色塗れば馴染むでしょ、きっと。そういうモノなんですっ!」( ・ิω・ิ)
まだ何枚か交換しなきゃだけど、梅雨入り前にここ全体に屋根つけたいなぁ。
もうね、ウッドデッキも、ログハウスも木材は如何に雨当てないかが勝負ですよね。
「だって高温多湿の国だもの…。みつを」
そうそう先日近所の公園ですごい世紀末的光景を見つけたんですよ。
「パーゴラが完全崩壊しとるっ!」
予算規模のレベルの違う公共施設でこのサイズの木材でもこうなるのですよね…
「はなから貧乏弱小国ライルランドの技術力で太刀打ちできるはずかないのだっ!」