〜前回までのあらすじ〜
ボクのスペースコロニーの床裏、つまり一階部分は、オープンスペースのウッドデッキの天井になるのね。
そこにトックリ状の巣ができたんですよね。
「ごめんくださーい。ここは違法建築禁止区域ですよ。ごめんくださーい！」
シーン
「あれ？なんか無人っぽいな…。ハチジェット吹いて行政代執行で撤去しようと思ってたんだけど、まぁいいか。」
その時サイズは5cmぐらい。
だが、それこそ周到な敵の罠だったのだ！
スズメバチの一夜城
今年は暑さもあって異常にハチが多いんですよね。
「まぁ、暑いから仕方ないか…」
でふとウッドデッキの上を見上げると、
「ちょ、なんじゃこりゃぁぉぁ！」
そこには見事に巨大化した、凶悪殺人モンスター、スズメバチの巣ががが！
ライルランドは家本体にしろ、薪棚にしろ軒を深めにしてるわ、開放になってるので、ハチがよく巣を作るんだけど…
「これは過去最大級のやばさじゃないかっ！あの５センチ無人トックリバチという情報はライルランドを撹乱するための敵のデマ工作だったかっ！」
とにかくハチジェットを垂れるほど吹きまくっては退避してを繰り返し、あらかた偵察隊がいなくなったのを見計らってと。
「こんなハチの巣をバリア内に封印するライル謹製魔道具を錬成したのでこれで捕獲だっ！」
このビニール袋に針金通して、針金は塩ビバイブ通って、遠隔操作で口を締めると巣が外界と遮断される仕組みですっ。(｀・ω・´) ｼｬｷｰﾝ
あたり一面、毒液反撃で倒した魔物ががが
「やつらこんなに居たんですがっ、」
恐怖のバジリスク！
だが、厄災はこれで終わったわけではなかったのだ。
「ハチの残骸を片付けてたら、この木屑が入ってた折りたたみ袋の中に…。ニョロっとしたものが見えたんですけどっ」
バジリスクがトグロを巻いてる
＞バジリスク＜
￣Y^Y^Y^Y^Y^Y^￣
「この場所は軒があるし、潜むには絶好の場所とは言え、これだけ里の真横に天敵中の天敵がいたとはっ！」
「くっ、みたらダメだっ。こちらが石化されてしまうっ！」
＞ ふぇ？石化！＜
￣Y^Y^Y^Y^Y^Y^￣
なんとか袋の中を見ないように、板に乗せてそおっと敷地外まで30分かけて運び出して
「みたらダメだ、みたらダメだっ。でももうダメ、こんな危険モンスターを運べるのもここが限界…」
そしてひっくり返したらニョロっと出てきた、もしくは逃げたような気がした。
「何せ直視したら石化で即死なので、薄目で見ないように逃げながらの、危険度災害級のやばい作業なのだ。」
ハチジェット
「いやぁ、今回の事件はやばかった。まさかハチとバジリスクのボクの弱点を、奴ら魔王軍がピンポイントで狙ってくるとは…ハチジェットのストックを増やしておこう。」
結局激しいドッグファイトで撃墜したハチはこんなに。
巣は完全に出てこなくなって、逃走組も戻ってこなくなったところを待って、捕獲機で引き剥がしました。
袋の中にも死骸がいるんだけど…
