〜前回までのあらすじ〜
遂に敵の大幹部、メガミートローフを石窯に封じ込め撃退したライル一行。
そして
「その塊肉、このボクが頂いたっ!」
だがそれが、ライルランド史上最大の危機を引き起こすことになろうとは、当時のライルに知る由もなかった。
夕立予報
「ライルランドに夕立予報っ!この一瞬の寒気を利用して帝国軍の刺客を迎え撃つ、焚き火決戦のまたとないチャンス。」(`・ω・´) シャキーン
そして、巨大ポークの肩肉をステーキサイズに切り落として、マリネするためのライル特製グリルエキスをこさえてと。
「三温糖とジャムとチリパウダーと生姜と、各種レシピを都合良く解釈して、ありもの香辛料をミックスしましたっ!これでスペアリブに負けるとも劣らずの絶品塊肉に昇華するはずっ!」
それを塗りたくって暫しマリネしておいてと。
夕立前に火を起こしておかないと、湿気って火をつけにくくなる。
マリネを待つ間に、帝国軍の邪悪な湿気攻撃で錆び付いた、ダッチオーブンの蓋を焼き切っておこう。
来る夕立
敵が来たかっ!
「くっくっくっ、、我がライルランドの雨対策を思い知るが良いっ!この程度の雨など、このライルランドイルミネーションで吹き飛ばしてくれるわっ!」
※イルミネーション関係ないだろっ
と言ったものの、雨も雷も激しくなってきたので少し待避。
止まぬ…
「えいっ!どうせすぐ止むだろうし、先に雷鳴の下で焼いてやるっ!ライルミート投下っ」
決死の投入
だが、その後の雷鳴を伴う敵の線状降水波状攻撃は止む様子が無い。
「くっ、しまったぁぁぁ!」
そう、このバンデットキャンプの唯一の弱点は…
「排気の煙突も、トタンの屋根も、家の金属屋根も、薪ストーブの煙突も、ライルランド全てが避雷針同然でヤバいっ!くそっ!塊肉の安売り時点から、ボクをこの状況に誘い込む罠だったのかぁぁぁ!」
>避雷針同然!<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
ドーン⚡️
「ぐぬぬ、これじゃ焚き火に近寄れないし、お肉も返せない。しかもよりによって肉は脂身の多いポーク。あぁぁぁ、また燃えてるっ!」
そして雷に怯えながら、落ちた油で起こる豚肉発火現象をなんとか抑え込みながら、焼くこと数十分。
お、なんとか焼けたっ!
残りはさらにスモークで。
「ライルランドスモークの洗礼を受けるが良いっ!」
こっちは、塩レモンの味付け。
「しまった、甘い味付けのが美味しいな…」
「と、とらおっ!貴様なんでここにっ!」