ぴぴらいる鉄道事業部 トロッコ課!

1/1スケールで工作するのー。そして薪割り係で焚き火ステーキ係で、保線員で、お花担当ですっ!

呪いの薪ストーブ〜死のドラゴンブレスから奇跡の復活の巻

〜前回までのあらすじ〜

冬将軍との決戦に備え、薪ストーブのメンテナンスに取り組むライル一行。

たがその作業中、薪ストーブ本体に重大な欠陥が生じていることを発見したのだった。

「くっ、このまま冬将軍に蹂躙されてしまう。絶滅の道しかライルランドには残されていないのかっ?」

だが、諦めかけたその時

闇の武器商人「お客さん!ここだけの話、良い出物ありまっせ。」

「なにっ!」

「ただし、ちぃーっとばかし値が張りますけどな。くっくっくっ。Interpid II のパーツなら諸々合わせて...」

ゴクリッ

「6万5000ゴールドでどうでっしゃろ?もちろんUSドルで」

「くっ、背に腹は変えられないっ。おいちゃん、それくださいっ!」

「あ、送料もお客さんにつけときますさかい。毎度おおきに。」

「しまった!」

二次燃焼室への道

スライド煙突外して

「あー、この煙突接続部のガスケットも取れかけてるし、そろそろ交換しないと...」

そして二次燃焼室のスロート外す

「この鋳鉄のスロートも死のドラゴンブレスの直撃を喰らって、もうボロボロなので新品を注文しておいたのですっ。しかしドラゴンブレスどれだけの火力なんだ...」

その奥には問題の二次燃焼室が。

裏に手が回らないのでこの100キロオーバーのこのオーパーツ全体をなんとか動かさないと…

「はっ、ライル閃きましたっ!車のジャッキで浮かせばっ!」

「おお、動いたっ!」

これだけ大きく動かすのは実は設置以来のことだったりします。

やっと作業環境が整ってきたので、自家製サイクロンで灰を吸い取ってと。

ここから先はまだ分解したことない禁断の領域。

「このナットをラチェットで外せば良いのかっ?」

そうすると二次燃焼室の仕切りが外れて耐火壁が全貌を現したっ。

「なんかケイカルっぽいような、ロックウールのような質感なんだけど、すでに熱でボロボロなんですよね...」

固着したビス

さてこれが今回のメインディッシュ。

国内調達難しそうなので探したところ…

「なんと闇の武器商人 アーマーゾーン amazon US店にあって、日本に発送もしてくれるのを発見。」

いやー、USAmazonは本とかは送ってくれたんだけど.ハードウェアは送ってくれなかったから転送サービスとか使わなきゃいけなかったイメージなんだけど、いつのまにかこういうものもダイレクトに買えるようになってたんですね。

「二次燃焼室のRefractory Assemblyと、触媒、スロートガスケットキット合わせて$650ゴールドもしましたっ。」

日本円に換算するのは悲しくなるからやめておこう…

ボロボロの古い燃焼室を外したいんだけど、どうもこの裏にバイメタルの温度計が刺さってて、これが二次燃焼室のエアフローを変えている構造らしい。

「だが、何度もCRC吹いてもプラスのビスが外れないんですけど。」

こうなったらバーナーで炙る作戦だっ。

だめだ、CRCと渾身のファイヤーと併用しながらショックドライバーぶっ叩いてるんだけど全然回らない…

格闘すること数時間。

「なんか一瞬感触が違った気が..」

やっと固着したビスが回った。

「なんでボルトにしないんだっ!嫌がらせかっ!」

そしてついにエアフロー部が姿を現しましたよ。

この心棒が触媒の先にブッ刺さってて、巻かれたコイルがバイメタルで熱伸縮してスリットの開口制御してるんですね。

結局脆くなってるし少し膨張してるしで、無理やり引っこ抜いた。

やっと取れた。

唸る彫刻刀

この奥のリブから、表側のリブまで83mmぐらい。

厚み90mmの二次燃焼室ユニットは抑えのリブが当たるので入らないのですよね。

この部分を7-8mm程度削らないといけない。

リューターで削ろうかと思ったものの、

「はっ、こういう筋彫りは彫刻刀じゃないか?」

すこぶる良い感じの筋彫りっぷり。

「これがボクの天職かもしれないっ!」

これを嵌めては外して、調整を繰り返して。

ついに最難関の二次燃焼室が完成したっ!

「あとはこのスロート交換と、外したパーツをクリーニングしてガスケットつけ直してのちょろい作業なんですよっ。楽勝ですよっ。冬将軍おととい来やがれってもんですよっ」(`・ω・´)シャキーン

だが、この後に思いもしない大困難が待ち受けているなど、このときのライルには知る由もなかったのだった。