ぴぴらいる鉄道事業部 トロッコ課!

1/1スケールで工作するのー。そして薪割り係で焚き火ステーキ係で、保線員で、お花担当ですっ!

呪いの薪ストーブ〜死のドラゴンブレスから奇跡の復活の巻 The final

〜前回までのあらすじ〜

呪いにまみれた薪ストーブ。そのコアは長年のドラゴンブレスに焼き尽くされた結果、崩壊の憂き目に遭ってしまう。

その世界の崩壊をなんとか巻き戻そうと立ち上がったライル一行は、新たなる二次燃焼室コアを異世界USから召喚し、長い激闘の末ついにコア交換に成功するも…

「くっ、ライルランドにおいて今年度初の戦死者がでてしまうとはっ!おのれぇぇ!」

断頭台のアウラ

「二次燃焼室さえ直ったら、あとはガスケット付け替えて、キャタリティックコンバスター差し替えるだけ。何度もやっている楽勝作業なんですよっ。」(`・ω・´) シャキーン

まずこの二次燃焼室への吸い込み口のスロートが、ドラゴンブレスでへたってきてるので交換してと。

しかし繋がってたスロートの口鉄が、ドラゴンブレスの烈火喰らって焼き切れてますね…

そしてスロートの上に位置するダンパー周りは、外に出してお掃除とガスケット付け替えしようかと。

「お、こっちはボルト止めなのか。じゃバシッとインパクトで外してしまおう。えいっ!」

グニュ

「えっ?外れた?」

ポロリ

「はっ?ぼ、ボルトのお頭ぁぁぁ!」

何も考えずにインパクトで回したら、ボルトが首無しゾンビ兵として立ちはだかってるんですけど…((((;゚Д゚)))))))

「くっ、おのれぇぇ!このやり口は、魔王直属の『七崩賢断頭台のアウラ』の仕業に間違いないっ!なんて無慈悲で非道なことをっ!ボルトのお頭の仇は絶対にとるっ!」

※いや、さっき力任せにインパクトで回しましたよね

ても折れちゃった以上、このダンパー取り付けられないし、常時直結になっちゃって燃やせないんですけど…

「アウラはフリーレン様に任せて、この首無しボルトはもう諦めるしかないのか…ダメ元でもう一度ボルト穴作ってみるか…」

でも鉄鋼ドリルすぐ鈍っちゃうんですよね。

「でもこの凸凹面のセンターに、垂直穴をあけるなんて芸当ができるのは…。うわぁぁぁボクには無理だぁぁぁ」

もう冬将軍の追っ手の来ない温暖の地に逃げるしかない。

だが、ふとライルは思い出した。

「はっ!こんな事もあろうかと超硬ダイヤモンドホイール買っておいたんでした。今こそボクの新スキル、『ドリルの刃を研ぐ魔法』を見せる時だっ!」

でこれをドリルチャックに加えて回転させて、角度保ってドリル歯を押し付けると。

なんか見よう見まねでやった割に、意外と良い感じに研げてる気がする。

「まさかの快削っ。ボクは天性のドリル職人なのか?」

研いだらめちゃくちゃドリルが食い付くんですけど。

「今まで何本もの鉄鋼ドリルを買い直したのに、ドリルの切れ味にこんな秘密が隠されていたとはっ!」

そうしてあけた下穴に、タップでネジ穴再生して、やっと史上最悪の危機的状況を脱したのだった。

ガスケット取り付け

さて、錆び取りやらガスケットの古いセメント取り除いたりしたついでに、転がってたサビサビ道具も錆び取りしましたよ。

あとはセメント塗り直して、ガスケット貼り付けるだけ。

「この薪ストーブ補修用のチューブ入り耐火セメントも新品買ったら粘度が全然違うんですけど。以前もってたのは最初から劣化してたとは…」

本体側も掃除してからぐるりとセメントでガスケットを貼り直し。

垂直方向は暫く仮押さえておけば良いよね。

二次燃焼室のエアー調整機構を組み付けてと。

あとは新品のキャタリティックコンバスター納めて、新品の蓋に付け替えれば完全に二次燃焼室の再生が完了ですっ。

テスト燃焼開始っ

「新生Intrepid II誕生っ!」

これでいけるよね。

「聖なる炎の精霊よっ!信心深く働き者の我らに灯火をっ!」

今年も冬将軍到来ギリギリで、薪ストーブ着火に漕ぎ着けましたっ!

「おおお、二次燃焼室の裏に積み上がってた灰を全部かき出したし、ダンパー切り替えてからの二次燃焼がすこぶる快適ですっ!」