〜前回までのあらすじ〜
幻のフェイスマスク50枚入りという、現代の秘宝を物置小屋から探り当て、歓喜に震えるライル一行。
その万全のフィルター態勢で、コロナ花粉の渦巻く現代社会で生きる事を覚悟するのだった。
>コロナ花粉!<
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だが、そんな完全防御体制にあると思われたライルランドに、けたたましい侵入警報が突如として鳴り響いた!
宇宙からの侵入者
ガサガサ…
「ん?屋根にワイバーンでも止まったのかな?いや、それにしては音が違うな…。えっ、えーっ!!!」
「お客さん!困りますっ、窓と網戸の間の亜空間は、関係者以外立ち入り禁止区域なんですけどっ!っていうか一体どうやって?」
> 亜空間? <
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「しかも二匹もっ。ま、まさかこれが世界政府の非常事態宣言にある、太陽コロナ放出のエネルギーなのか!」
※それコロナ違いです。
「あっ。網が破られてる。まさかこの強化防弾網戸を左右同時コロナ放出で破り抜けてくるとはっ!」
>強化防弾網戸?<
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この網戸は、空からのミサイル攻撃に備えて、ナイロン網ではなく、本当に微細ワイヤーメッシュ製なのね。
「鳥如きの攻撃なら弾き返すはず!」
「と、いうことは…」
「まずいっ、帝国軍の生物兵器だっ!」
「いたいっ!こいつら噛んで攻撃してきやがるっ!しまった!指の肉が抉られたっ。やはり戦闘用鳥型兵器っ!」
※違うだろっ!
「危なすぎるな。」
「運悪くコロナ放出に直撃すると、こんな大事故になってしまうのだ」
「それ車にはねられ、ぐはっ!」
「余計な事を言うんじゃないっ!」
猫族の春休み
結局朝晩寒い時はまだ薪ストーブつけるんだけど、相変わらず気配を察知して寄ってくるまちかど魔族がいるっ!
「何という邪悪な気配っ!」
にゃ?
体勢のだらし無さがひどい。
「こちらは謎のバードストライクに、てんやわんやだというのにっ!」
宇宙からの侵入者2
「大変ですっ!また窓と網戸の亜空間に宇宙からの侵入者がっ!」
「ちょっと待って!網戸に2つ目の大穴がっ!そして、猫族達の動向は?」
「はっ、今はまったり寛いでいる様子です。まだ気付かれていません。」
猫に小動物の存在を気付かれると、本当に洗脳が解けて野生に戻ってヤバいのだっ!
「しかし今年の新入鳥社会人は、一体どうなってるのか!そんな飛び込み営業があるかっ!」
※これは決死の飛び込み営業じゃないだろっ!
「だが、このボクから逃げ回っても無駄だっ!」
「2回目ともなると、例え犯人が肉を抉ろうと反撃してきても、革グローブで余裕で犯人確保なのだっ!」
そして野に放つ
「え?」
何故帰らないっ?
「帝国軍の洗脳が解けて混乱しているのか!」