〜前回までのあらすじ〜
ハンバーグの生成に欠かせない、血と涙の結晶体のタマネギみじん切り。
だが、
そして快進撃を続けるライル一行が、ふと立ち寄ったバザールには、ライルランド転覆を企む帝国軍の罠が巧妙に仕組まれていたのだ!
帝国軍の罠
「えっ、閉店間際狙ってきたのに、値引きのお刺身が何もないっ!まさか、帝国軍の兵糧攻めかっ!」(´・ω・`)ショボーン
困ったな…お刺身気分だったのに…
「お、冷凍焼き鳥見つけたから、これを焼くことにしよう。」(`・ω・´) シャキーン
いろいろ見繕っていたら、すっかり夜遅くなってしまった…
「でも大丈夫っ!ボクには薪ストーブで燃えてる種火があるっ。」
手抜きをして、その聖なる種火を持ってきた。
「いつもは四角い七輪で焼き鳥焼いてるんだけど、その七輪が崩壊しちゃったので、焚き火で。」
だが、その判断が後に大変なことになるとは、その時のライルには知る由もなかった。
「ここで備長炭も入れておこう。焚き火マスターLv2のこのボクに、死角はないっ!ザクとは違うのだよっ」
※ザクは焚き火をしません。
そして長ネギの丸焼きと、冷凍焼き鳥を大量投入。
『くっくっく、ライルめ見事に罠にかかりおったわ』
「ちょっと待って…!あちちちっ!火加減の制御がっ!」
そうなのだ、焚き火ブースで拡散した焚き火の炎アドラバーストは、芯が凍った焼き鳥の表面や串を集中して狙ってくるのだ。
「あー、まずい、制御不能!鶏皮が脂で燃えだしたっ。」
「体調大変ですっ!鶏肉に苦戦している間に、長ネギ部隊が全滅しましたっ!」
そして
「ライルー、これ串の根元が焼けてないんだけど💢」
「えええっ、申し訳ありませんっ!」
ぐぬぬ、このままではライルランド一級国家焚き火士の資格剥奪の危機がっ!
>一級国家焚き火士?<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
だが無理がたたってまた焦がした。(´・ω・`)ショボーン
そして全滅した長ネギ部隊の司法解剖が行われた。
「ダメだっ!完全に中まで炭化している」
「こっちは辛うじて生きているぞっ!救護班早くっ」
そして、鬼となって焼かざるを得なくなった同志たちの亡骸を手厚く葬った。
「南無阿弥陀仏。」
ぐぬぬ、どうしてこんなことに。
「なんたる失態!どうするつもりじゃ!」
「ははぁー」
「ライルを一週間の、焚き火謹慎処分とするっ!」
「それだけはご勘弁をっ!おねがいしますっ!」
ぐぬぬ。