「こちらモノグラム少佐だ。来たか、エージェントT。」
「ニャー」
「ライルランドに元シークレットエージェントで悪のホワイトタイガーが潜入したとの情報が入った!至急敵の計画を阻止してくれっ!なお敵は凶悪なので十分注意してくれ。」
デュービデュビデューワ♪
「まぁ、可愛いホワイトタイガーちゃん💕」
「とらお、あ、そ、ぼ!」(貴様がエージェントTだなっ!)
ミーズー!
ねた。
起きた!
またねた!
いやー村人が突然、凶悪なホワイトタイガーちゃん貰ってくるもんだから、我がライルランドは先日から大わらわなのねー。
何かしようとしても、気がつくと膝の上でスースピーzzzzだし、目を離すと運動会なもんだから、部屋から動けないっ!
「この攻撃は危険すぎるっ!」
しかも仔猫は爪も歯も尖ってるから、マジ噛みされるとマジ負傷するのね。
「精神攻撃で隙を作っての物理攻撃とは、何と恐ろしい攻撃パターンだっ!」
その一方!
我がライルランドには、新たなる薪がなぜか次々と運び込まれてくるのだっ!
ひいっー!この間討伐したトレントを切って薪割りしたばかりなのにー
「ぐぬぬ、この季節を逃すと耐熱スーツを着ない限り屋外活動は出来ないし、やるしかないっ、グハッ。」
と思いつつも、また凶悪なホワイトタイガーたんの毒牙にかかり、ハンモックでウダウダスピスピZzzzzz
くそっ、ホワイトタイガーの悪の罠が凶悪すぎて国民が全員のび太化してしまうっの巻!
「いかん、やらねばならぬっ!」
だか、前回トロッコに積んだ薪さえまだ片付いてないのだっ!
「そっちは見なかったことにして、とにかくこれを切って割って片付けなければっ!」
ここで、チェーソー出してきたんだけど…
「歯を磨ごうにもヤスリがどこにもないっ!」
散々探してたら既に暗いんですけどー。
しかも見つからないんですけどー。
歯を研ぐことによりなんでも切れる伝説の聖剣エクスカリバーとなるのだが、ヤスリがかれこれ30分探し回っても見つからないという国家的緊急非常事態なのだ。
「やむを得ん!このまま切る!」
そして、割るっ!
「くそぅ、体力消費が激しくて、既に視界がぼやけてきたっ!」
いやいや、単に辺りが暗いせいじゃ?
もはやこれまでかっ!
あ、何かおいてあるのを発見…
「薪棚にヤスリを隠すとは!ボクに薪を切らせないつもりか…なんと卑劣なっ!」
あ、この間剪定してたら、うっかりライトの線も切っちゃったから修理しなきゃだった!
でも夜にならないと思い出さないんだよ…
こちらはこの前仕込んだ瓶入りの新入りライト。