〜前回までのあらすじ〜
一旦樹上に持ち上げて、仮組みした観測所を、そのままの状態で外界に下ろすという離れ業を成功させたライル一行。
そして、肉に釣られた男たちは、屋根の傾斜が決まろうかというところまで、深夜になるまで観測所の設計を進めたのだった。
だが一方体を晒しての作業の代償として、帝国軍のUV照射攻撃により、体全体に軽度のやけどを負ってしまう!
「火傷には馬油がお勧めだよっ!」
伝説の鈍器!
「まずはこのフレームと、ベースのベニアを締結しないとね。」
そこでスクランブル発進した、エヴァ初号機で穴開けてと....
「当て板置かないと、このままではウッドデッキに穴が空いちゃう....ぐぬぬ。こんなペースじゃやってられないな...。」
そうなのだ。その当て板を置くために都度都度、全体を浮かしては、当て板おいてという作業を強いられていたのだ。
「はっ!ライル閃きました!最初からてこで持ち上げて、全体に下駄を履かせればいいんじゃ!」
「ライルや、これを使うが良い。」
「こ、これは幾度となく血を吸って、真っ赤に染まってしまった、伝説の鈍器『ばーるのようなもの』ではないですかっ!」
ふふふ。怨念にまみれたこの鈍器さえあれば、一網打尽だぁぁっ!
「よっこらせっ」
そしてレール状に薄板を滑り込ませて全体を浮かせたっ。
「おおお、これで心置きなく穴を開けられるっ!」
一周開けたら、一旦ボルトを上から通して仮止め。
「上のフレームも繋いだし、これで下も止まったので、いよいよ仮止めの拘束具を全部外して本来の姿にっ!」
「おお、なんとひしゃげた美しいフォルム!」
(えっ、そうかなぁ…)
「見てくださいよ、この曲線美!」
※美意識は人それぞれなので、そっとしておいてやってください。
構造物への奇襲攻撃っ!
そして上が出来たらひっくり返して、裏側からの奇襲攻撃っ!
「既存の概念に囚われない、搦め手からの攻撃っ!攻撃と素早い防御っ!それが建築バトルの真髄なのだっ!」
※建築はバトルではありません。
「座グリして六角の頭を埋め込めば、ツライチに。下のフレームから羽子板出してガッチリ締結したいけど、それはおいおい考えよう。」
豆腐屋修行の日々
「あら?あ豆腐屋さん。珍しいわね。一丁いただけるかしら?」
「へい、まいどっ!」(`・ω・´) シャキーン
ふふふ。丁稚奉公始めて数日間、この青豆腐のカットにも慣れてきたところ。
そして空いていた部分にも豆腐を詰めて、ぐるりと一周
「完璧です!豆腐ハウスです!」(`・ω・´) シャキーン
親方「ライルや、それはスパスパ切れるが、実は豆腐じゃないんじゃ」
「えっ!」(´⊙ω⊙`)
そのユニットに、プチルゴムのテープ回してから、タイベック張りましたー。
ちなみにタイベックは透湿・防水のシートなのね。
「これで雨も虫も帝国軍の工作員の侵入も防げるはずっ!」
外装の工法のめどがついたから、今度は屋根。
なんとなくで決めた角度に合わせて、ちょうど余ってたヒノキ材を垂木代わりにして仮止めしてと。
「仮止めながら、屋根の原型ができた!これに水をやれば、元気な屋根に育っていくはずっ!」
※屋根は育ちません。
屋根は、内側から逆張りで、この垂木の上から天井材張ってから、断熱材いれて、その上に屋根貼るつもり。
「天井は木の香りがプンプンな感じにしたいなぁ。その前に屋根構造と工法ついて、もう少し詳細な作戦会議しないと。うーん。」