〜前回までのあらすじ〜
幾度となくトラブルに見舞われてきた、屋外水栓のホースが、帝国軍の邪悪な呪いにより破壊されたっ!
「この呪いの連鎖を断ち切るには、生贄が必要じゃ。それも若い娘の血肉がっ!」
「はっ!それは肉祭りのサイン⁈」
早速バザールに買い出しに出かけるライル一行だった。
バザールでの迷いと決断っ!
えーと、若い娘の血肉と…
「すいませーん。生贄に使える若い娘の、ガハッ」
(しーっ、バカかっ!変質者かっ!)
そして鮮魚コーナーに差し掛かったライルに、衝撃が走った!
「なにっ!少し小ぶりとはいえ、スズキ一尾が、たった300ゴールドで買えるのかぁ」
僕の気分的には、丸鶏のレモン詰めローストやりたかったんだよねぇ。スズキが引っかかるけど、後ろ髪引かれつつ鳥コーナーと。
すると丸鶏は1000ゴールド…
「まぁ、そんなもんだよね…鶏肉🐓」
今日も石窯の出番ですっ!
バザールに泊まり込みで三日三晩悩んだ末に、ライルの出した結論はっ!
「『魚の値段で旬を知れっ』かっ!決めた、今日は鮮魚で行くっ!」
何その格言?
テヘッ。今ボクが考えたっ(`・ω・´) シャキーン
「おいちゃん!スズキのウロコとハラワタとってー!」
「はいよっ!」
「あとね、その値下げ品のヒイカっていうのと、ぶりのなめろうもねっ!あとマイタケっ!」
買い物のポイントはね、『食材は相談せずに欲望のままに買えっ』だよね。
「んじゃ960ゴールドなっ!」
えっ、丸鶏より安い上に、色々つけたのにお札一枚でお釣りが来たっ。
「史上最大のラッキーデーな予感!」
史上最大のロースト祭りなっ!
あちこちに散在している剪定枝を拾ってきて
着火。下方の焚き口からロケットストーブで燃やすから、細枝のが都合が良いのね。
そして、メインの生贄
「ぐぬぬ、スキレットには入らなかったので、一回り大きいキッチンダッチに入れた。もう一回り大きいサイズのダッチオーブンもあるんだけど、これに無理矢理押し込もう。」
先日花芽を摘んでおいたニンニクを、くすねて掘り出してきたよ。
それを敷いた上に、腹にセージとローズマリーと、塩胡椒を詰められ、憐れな生贄にされた、千葉県出身の鈴木嬢(300ゴールド)
周りにオリーブの実を散らしてと。
清めの白ワインとオリーブオイルを回すと
「主よ、我らをお救いくださいっ。出棺!」
出棺はやめれ!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
ダッチオーブンだけど、窯で焼くから蓋なしオープンカーですっ。
「ご遺族の方は、こちらに軽いお食事をご用意させて頂きました。ぶりのなめろうでございます。」
「ニーッポンの魚とお酒、とても美味しいデース。」
「そして、本日メインの、スズキの石窯焼きアクアパッツァでございます。」
焼けたっ!無理矢理押し込んだから、見た目はともかく。
白身のあっさりでとても美味しいっ!
お皿に盛り分けて村人に提供したら、一瞬で売り切れた。こんな事なら2匹買うんだった (´・ω・`)ショボーン
アヒージョ
一方で、アクアパッツァの出棺に乗り遅れたこれらはっ。
「あっ、そうだ!アヒージョにしよう。」
オリーブオイルと、コク出すために瓶詰めのアンチョビのオイルを足して、さらに酒につけて下処理しておいた、ヒイカを入れて、オーブンへ。
少し火が通ったら、マイタケも。
「出来たっ!イカスミ入り濃厚オイルが絶品だっ!」
余熱料理
「ライルー、ついでにこの豚ヒレ焼いといてー。130度で」
「女王様!僭越ながら申し上げます。うちの石窯は、そんな温度コントロールが正確にできるものではないのです。」
結局、押し切られて失敗覚悟でやってみた…
ところが!
「ちょっ、ボク天才かもっ!これも、毎週焚き火トレーニングを積んできた成果。『迷っているなら焼いてみろ』ってね」
何その格言?
テヘッ。今ボクが考えたっ(`・ω・´) シャキーン
『なんと言う絶妙な薪のくべ方!強くもなく弱くもなく、表面温度をここまでコントロールするとはっ!ライルめ、恐ろしい子っ!』
完璧に焼きあがった。
でもね、ボクは低温調理より、焦がし料理のが好きっ。
まとめ
つまり今回の事例をまとめると、
- 『魚の値段で旬を知れっ』
- 『食材は相談せずに欲望のままに買えっ』
- 『迷っているなら焼いてみろ』
うんうん。ヾ(・ω・o) ォィォィ
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