〜前回までのあらすじ〜
感動のラムラックの石窯焼きの一方で、観測所の外観が、徐々に明らかになってきたツリーハウス。
しかし、その立地は、いつしかライルランド近隣諸国の都市開発とともに、通りから丸見えになっていたのだった!
そして水晶玉で悲しい未来を予見したライル一行は、観測所の建設を急ぐのだった
とらおの御乱心
その頃ライルランド王宮内ではとんでもない事件がっ!
「とらお殿御乱心でござるっ!」
ひぇー!おやつの鰹節ふりかけを棚の上から落としてぶちまけているっ!
「奴め、殿の寵愛を良いことにやりたい放題かっ!」
にゃ?
プロジェクトX 〜 高度4000mmからの移送作戦!
「パネルを規定位置に取り付けて見たものの、一部のパネルは、だいぶ斜めに取り付けないと木の枝を直撃してしまう。この計画は、人類にはまだ無理だったのか…」
木の枝を避けないといけないし、この斜めに歪んだ仮置き状態のまま、地上に下ろしたいんだけど。
「一体どうすれば…」
三日三晩悩んだ挙句、ライルランド科学アカデミーの出した結論、それは。
「このまま、端材で固定して、取り付け位置をマークしてから外そう。その外した部品をザイルで一つずつ高度4000mmから、地上に下ろす。それしかないっ!」
そこから国家の威信をかけた、一大プロジェクトが始まった!
仮止めを外し、このために集められたアルピニスト達の手による4000mmの移送作戦。
「下ろしてから、マーク位置で止め直せば、この4次元曲面を必ず復元出来るはずっ!」
困難を極めた、高度4000mmからのパネル移送がまずは無事に完了した。
そのパネル断片を、印に合わせて復元すると、地上に観測所が再び姿を現したっ
「わーい、できたー」(`・ω・´) シャキーン
そのフレームに、スチロールを切っては詰め、切っては詰めて
男達は夜を徹して黙々とやり続けた。
そして何処からともなく、あの曲が流れてくるのだった!
風の中のすーばるー♫
砂の中のぎーんがー♫
その後暗くなってからも、実物大モックアップの製作が続くのだった。
「屋根の傾きはこんなもんかなっ(๑>◡<๑)」
設計は端材のサイズと、その場の雰囲気で決まっていくのだが、その実態は決して知られてはいけない門外不出の軍事機密なのだっ!
そしてその隣では、男達の労を労おうと肉塊が焼かれようとしていたっ。(`・ω・´) シャキーン
「お肉いいですねっ!👍」
恐怖のハイテク攻撃
だがその夜、ライルは体の異変に気付いた!
「ギャー肌がしみるっ!お風呂に入れないっ!」
肌がいつの間にか真っ赤に…
「まさか、帝国軍のステルス機からの、UV照射攻撃かっ!なんて非道なハイテク攻撃を仕掛けてくるんだっ!」
ライルの日焼けがLv3に上がった!
「ううぅ、お風呂に入るたびに、HPがヒリヒリと削られていぐだ…」(´༎ຶོρ༎ຶོ`)